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はじめに

賞を取った論文は本当に凄いのか?
つまり、引用件数が多く、他の論文に多大な影響を与えてきたのか気になってしまった。
 

中村誠太郎賞とは

「この賞は、原子核理論、宇宙物理理論を含む「広い意味での素粒子理論分野」における若手研究者の応募論文の中から、最も優れた論文を選定し、その著者を顕彰するものです。」
 
ということなので、引用件数が高いこと間違いなしです。

応募資格は厳しく、

  1. 広い意味での素粒子論(原子核理論、宇宙物理理論を含む)の研究に従事する者のうち、大学および研究機関(これに準ずるものを含む)の常勤のポストについていない者。これには大学院生、各種のポスドクおよび任期5年以内の常勤職にある研究者を含む。但し他の賞の受賞対象となった業績をもって、中村誠太郎賞に応募することはできない。また、同じ研究業績をもって他の賞と多重応募することは望ましくない。
  2. 共著論文は受付けない。共同研究にもとづく論文であってもよいが、その場合には共同研究の内容および本人が寄与した内容をできるだけはっきりさせる説明書をつけた上、本人が寄与した部分に重点をおいて、単独で書き下ろすこと。

とあり、単著論文であればそのまま応募できますが、共著論文の場合、賞を取れるかどうか分からないのに新しく原稿を書くことになります。うん、厳しい。

調べた

これまで15回あったので、その論文の引用件数を表にしてみました(2021/3/10までの引用)。各回最大3人まで受賞者がいます。受賞論文が複数ある場合、その合計としました。
 
.......うん。
受賞理由で大絶賛されてる現象論の論文はだいたい引用数が少なかった。凄いけど、流行りものじゃないから??
 

まとめ 

賞を受賞している論文でも、受賞者27人のうち引用件数100越えは7人しかいないように、そこまで引用件数が多いわけでもないようです。やはり応募資格が厳しいので、いい仕事をしても共著であるがゆえに応募できないのでしょうか?
宇宙物理の人は、すでに評価されている論文(締め切りより数年前にarXivに投稿されている)を応募している傾向があり、引用件数が高かったです。
 

最後に 

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