本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

読んでいる本と読み終わった本の両方をまとめていきます!小説などはネタバレを含まないように感想書きます。『殺戮にいたる病』についての感想でネタバレ含みます。

読んでいる本


秋葉・岩田・北川、『プログラミングコンテストチャレンジブック 第2版 問題解決のアルゴリズム活用力とコーディングテクニックを鍛える』、マイナビ

2024/11/15読み始め。

竹内、『新装改訂版 現代数理統計学』、学術図書出版社

2024/12/6読み始め。

歌野、『増補版 放浪探偵と七つの殺人』、講談社

3/31読み始め。

読んだ本


柳、『ジョーカー・ゲーム』、KADOKAWA

1/2読み始め、1/3読了。第二次世界大戦より前の時代における日本のスパイ養成学校の話。面白くないわけではないけど、シリーズの残りを読みたいとは思わなかった。

ベルフォート、『ウォールストリート伝説のブローカーが弟に教えた 負けない投資術』、KADOKAWA

2024/12/31読み始め、1/4読了。400ページ超とかなり分厚いけど、S&P500の投資信託かETFを使ったインデックス投資をすればいい、ただそれだとリスクが高くて下落相場に弱いので、リスク許容度に応じて米国債券も加えましょうってことが書かれているだけの本。この内容書くだけなら50ページで十分だけど、どうしてこんなにも分厚いかと言うと、ウォール街が手数料をピンハネするために、どういう風にこれまでやってきたかを長々と書いているせい。インデックス投資の優位性をすでに理解しているなら、読まなくてもいい本だと思った。

小松・後藤、『宇宙ベンチャーの時代 経営の視点で読む宇宙開発』、光文社

1/4読み始め、1/7読了。宇宙ベンチャーのビジネスについて気になったので、読み始めた本。これまで政府主導で行われていた宇宙開発を民間に委ねることで宇宙ベンチャーが始まった経緯から、日本における宇宙ベンチャーの紹介などが一通り書かれていて、執筆時点でどのような企業がどのような開発などを行っているかが分かった。ロケット打ち上げるのはいいけど、どうやってマネタイズするのってことが個人的に気になってたんだけど、まだそこまでの段階まで達していなさそうだなぁと思った。儲けるために宇宙ベンチャーをやっているというより、火星に住みたいという野望であったり、国家防衛のためにやってるようだった。

ケイン・コナーズ、『アルファフォーミュラ 相関のない戦略で構成する最強ポートフォリオ』、パンローリング株式会社

1/5読み始め、1/8読了。トレンドフォローと平均回帰の性質を使って、S&P500のバイアンドホールド戦略に勝てる戦略作れましたって本。バックテストが2005年から2018年まででリーマンショックが含まれているのとその後の上昇相場が含まれていないので、S&P500に勝っている戦略というのは少し誇張かと思った。けど、S&P500とほぼ相関のない戦略でボラティリティや最大ドローダウンを抑えて、そこそこリターンが出てるので、凄いと思った。株式投資の本はこの本のように、提案した手法のバックテストを必ずやるべきだと思った。

貴志、『ダークゾーン 上』、KADOKAWA

1/7読み始め、1/10読了。2013年初版の本だけど、機械学習という単語が登場してた。その頃から将棋の解析として利用されてたと知った。

貴志、『ダークゾーン 下』、KADOKAWA

1/12読み始め、1/14読了。最後の展開だけ青の炎を感じた。

渡辺・辻中、『入門オルタナティブデータ 経済の今を読み解く』、日本評論社

1/9読み始め、1/17読了。オルタナティブデータが気になってきたので読んだ。第一部はオルタナティブデータの基礎的な話から関係者同士の対談がまとまってた。第二部では、オルタナティブデータを使ってコロナ渦の状況を解析した研究についての紹介だった。コロナによってオルタナティブデータの重要性が認識されたこととコロナ渦真っ只中の2022年に発売されたことで、内容の半分以上がコロナに関する話だった。自分としては株式投資に活かせそうな話題に興味があったので、少し残念だった。

綾辻、『霧越邸殺人事件 <完全改訂版> (上)』、KADOKAWA

1/15読み始め、1/19読了。名作と名高いけど、上巻だけでは面白さが分からなかった。下巻に期待。

綾辻、『霧越邸殺人事件 <完全改訂版> (下)』、KADOKAWA

1/19読み始め、1/22読了。解決編は一気に読み進めることができたけど、館シリーズやAnotherのほうがはるかに面白かった。

フリウビヤ・ガードナー、『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』、サンマーク出版

1/22読み始め、1/27読了。成功者がどのような手法で成功を収めたのかというテーマかと思ってたら違った。大規模なプロジェクトはどうしてうまくいかないのかについて書かれた本だった。
大規模プロジェクトは権力者や政治的な要因が複雑に絡むので、予算や期間が少なく見積もられたり、前例もないため作業する人の経験も貯まらない。そのため、予算を大幅に超過したり、プロジェクトが延期しがちになってしまう。例えば、オリンピックだったり、原子炉関連、世界初のプロジェクトは大体そういう状況になっている。日本でも東京オリンピックなどが予算超過して結局税金で賄われてたりする。(予算を大きく見積もるとそもそも開催しようとならないので、政治的な要因で過小評価されてしまう。)
この本では予算と期間を見積もるのに、類似のプロジェクトの平均を見積として使う、既存の技術を使う、プロジェクトを細分化する、などをするとうまくいきやすいっていうことを指摘してた。

安田、『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』、文藝春秋

1/25読み始め、1/30読了。ドンキ創業者の自伝。気になって読んでみた。運について持論が書かれていて胡散臭いなって思うところもあるにはあるけど、ユニクロ社長の本と重なる点も多くて、割と普遍的なことなんだなって思った。

壇、『Winny 天才プログラマー金子勇との7年半』、インプレス

1/30読み始め、1/31読了。Winny事件の裁判を担当した弁護士が書いた弁護の記録。ブログをベースにしているので、わりとスラスラ読めた。警察・検察・裁判所の現状がこのころと大して変わってないなら、逮捕リスク考えると日本でソフトウェア開発するのってめちゃくちゃリスク高いよねって思った。

永田・伊藤・宮田・立脇・花ケ﨑・蒲生・吉田、『Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシステム構築入門』、技術評論社

1/30読み始め、2/4読了。ざっくり眺めた感じであまり中を理解できてない。マイクロソフトの人が書いたAzure OpenAI Serviceの説明書だった。

玄田、『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』、慶應義塾大学出版会

2/3読み始め、2/6読了。2017年に発売された本で、2010年から2015年の間にどうして賃金が上がらなかったのかについて考察していた。2025年の今読んでも、そのまま当てはまる議論は多いと感じたので、読む価値はあった。16個の論文を一冊の本として編集しているので、若干専門家向けになっていた。タイトルも賃金ではなく平均賃金と読み変えるほうが本の内容を理解できると思った。
この本で書かれていた理由をいくつか列挙すると
  • 女性や高齢者の労働参画により非正規雇用の割合が増えている
  • 氷河期世代の給料が低く抑えられている
  • 医療や介護業界が規制によって賃金が低く抑えられている
  • 逆にバス業界のように規制がなくなったことで競争激化し、人件費が抑えられてしまう
  • 不況でも労働者が賃下げを嫌うので、好況になったときであっても将来の不況に備えて賃上げをしない
  • 社員の能力開発への投資を渋っている
  • 会社が支払っている人件費は毎年上がっているけど、その大部分は労使折半の社会保障費などで労働者の賃金が増えてない
  • という感じだった。

ブレナン、『なぜ、TikTokは世界一になれたのか?』、かんき出版

2/7読み始め、2/10読了。Tiktokの前にいくつかショート動画のスタートアップはあったけど、最終的にバイトダンスのTiktokが成功を収め、世界で覇権を取った経緯ついて書かれた本。中国で4Gが流通し始めたため、ショート動画の環境が整い始めたというタイミングと機械学習を用いたアルゴリズムによる推薦システムで他の類似アプリよりユーザーを囲い込めたことが重要だったっぽい。
欧米で流行ったアプリを丸コピして、中国で成功を収めるというのは先例がたくさんあるけど、中国で流行ったものを海外に流通させたITアプリはTiktokが初めてで、Tiktok凄いって思った。

バフェット・クラーク、『バフェット流株式投資入門 優れた企業を見つける方程式』、パンローリング

2/11読み始め、2/15読了。『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』の新版なので完全に新作ではない。また『麗しのバフェット銘柄 下降相場を利用する選別的逆張り投資法の極意』という別名のタイトルで以前発売されていたので、注意が必要。
ほぼ初版と変わらないけど、初版のほうが読みやすかった気がする。具体的にしたいために、数値を使って10年後のEPSの予測をしているんだけど、文中で計算を解説しているせいで読みにくく感じた。せめて数式を使って説明してくれてたら読みやすかったのに。

岡嶋、『クラインの壺』、新潮社

2/11読み始め、2/17読了。うーん、微妙だった。

広木、『利回り5%配当生活』、かんき出版

2/17読み始め、2/19読了。日本株にも連続増配インデックスがあるということを知った以外目新しいことは書かれてなかった。

Isichenko、『Quantitative Portfolio Management: The Art and Science of Statistical Arbitrage』、Wiley

2/14読み始め、2/20挫折。Amazonレビューでは高評価が多いけど、自分は低評価のレビューに納得だった。機械学習の部分だと、機械学習のモデルが羅列されて、それに対して一言コメント程度の記述が書かれているだけという感じ。数式を使ったり、金融系特有の記述があるということもなく、なんか表面的な記述ばっかりで役に立つと思える内容は全くなかった。

歌野、『新装版 長い家の殺人』、講談社

2/19読み始め、2/23読了。デビュー作であることを考えると、面白い部類だった。

我孫子、『新装版 殺戮にいたる病』、講談社

2/25読み始め、2/28読了。ネットで面白い作品として紹介されていたので読み始めた。ミステリーなんだけど、最終ページ以外ではその要素は一切なし。シリアルキラーである主人公、母親、元刑事の三人の視点で物語が進んで、違和感は一切なし。主人公視点がかなりグロいので、その時点で投げ出す人は多そうだけど、文章はかなりきれいなのでスラスラ読める。しかし最後のページで読者が読み間違ってることが判明して、「え?!」ってなるんだけど、個人的にはちょい無理があると思った。
実は、主人公(シリアルキラー)、息子(主人公を疑ってる)、母親(息子を疑ってる)という関係になっていて、うまく主人公と息子が同一視されてしまうように書かれてた。だから大学生である息子が犯行を犯しているような描写(フリーターや学生の犯行)があるんだけど、それを40代の大学教員が行うのは厳しくないかと思った。例えば、春休みだから自由時間があるとか、朝早くなくていいので深夜も行動できるとか、大学院生と名乗っても違和感ない見た目とか。
高評価の理由はミステリ要素と現代社会における病理をうまくまとめてるところらしいんだけど、最後の最後以外ミステリ要素なくて個人的には微妙だった。

パタースン、『カオスの帝王 惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち』、東洋経済新報社

3/1読み始め、3/9読了。高評価なので読んでみたけど、時間を無駄にしたと思うくらいがっかりな内容だった。タイトルの副題からリーマンショックやコロナショックなどの暴落のときにウォール街の凄腕ヘッジファンドはどうやって勝ってきたのかが書かれているのかと思ったら、スピッツナーゲルという人が設立したユニバーサについて少し書かれているだけで、残りは投資と直接関係ないタレブの動向、地球温暖化にまつわる環境問題、アメリカ大統領選挙にまつわる民主主義などばかり。売れやすくするために、日本語のタイトルだけキャッチ—なものにしたかと疑うレベル。
ユニバーサの戦略も、プットオプション使って大暴落した場合に凄いリターンを出してるとしか書かれてない。普通にそれをやるとコストがかさんでしまって長期的に負けるけど、それをどのようにして相場の平常時に損失を回避しているのか書かれてない。
タレブのブラックスワンに触発されて、株式市場のファットテール以外にも異常と思える現象について著者が書きたいこと書き連ねただけの駄本だった。

川越、『行動経済学の真実』、集英社

3/9読み始め、3/11読了。かなり面白かった。伝統的な経済学では説明できないこと、例えば投資において損切はできないけど利益は小幅でも確定してしまう行動、を行動経済学なら説明できるということで、学術やビジネスでも活用されている。この本では、その行動経済学は本当に信頼できる学問なのかということを問題にしている。1章で行動経済学のプロスペクト理論が反証可能性があるかどうかで科学かどうか確認したあと、続く4つの章で参照点依存性・保有効果・損失回避性・フレーミング効果といったプロスペクト理論から導かれる主要な成果について提案論文や反証論文を紹介しながら統計的に優位であったかどうかを確認している。
行動経済学はノーベル経済学賞受賞者も多数輩出していて確固たる理論だと思っていたけど、実は本とかで紹介されている内容は前提条件がないため誇張されていたり、実験自体にバイアスがあったりするなどの問題点もあると知って面白かった。やはり経済学に関することは話半分で聞くのがいいと思った。

外山、『新版 「読み」の整理学』、筑摩書房

2/24読み始め、3/14読了。以前読んだ思考の整理学が面白かったので読んでみた。文章の読み方は二通りの読み方があり、一つは、音読や既知の内容に対する読書、もう一つは未知の内容に対する読書。学校では前者から後者の読書の仕方に移行するけど、その違いを教えれる教師はいないから学生自身が読み方に気づく必要があるとか、著者の様々な意見が書かれてた。

有栖川・北沢・背筋・櫛木・貴志・恩田、『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』、KADOKAWA

3/14読み始め、3/19読了。貴志さんの作品目当てで読んだ。全部読んだけど、短編だからなのかそこまでホラーを感じなかった。ある一つの作品は終わりも「え?」って感じでホラー要素ゼロだった。

歌野、『新装版 白い家の殺人』、講談社

3/20読み始め、3/24読了。長い家の殺人シリーズの2作目。デビュー作と比べると凄い読みやすくなってた。

日本統計学会、『日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集 CBT対応版』、実務教育出版

3/26読み始め、3/27読了。統計検定2級のために読んだ。典型問題の回答解説とテスト一回分の練習問題が載っていた。典型問題のところのレイアウトが残念で、同じページの上部に問題、下部に答えだったり、左ページが問題で右ページに答えだったりとバラバラで、ページを開いた瞬間に答えが目に入ったりした。もう少し配慮して欲しかった。解説は簡潔だったので、何か統計の教科書が手元にないと分からないところもあった。

歌野、『新装版 動く家の殺人』、講談社

3/26読み始め、3/28読了。長い家の殺人シリーズの3作目にして、シリーズ完結。探偵役の振舞いのせいで圧力かかったから供養のためにシリーズ完結させたって書かれてた。あとは外伝を読むかどうか。

花田、『1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』、朝日新聞出版

3/25読み始め、3/29読了。TOEICの勉強はしたことないけど、なんだかんだで8割くらいは正解できることが分かった。