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読んでいる本と読み終わった本の両方をまとめていきます!小説などはネタバレを含まないように感想書きます。

読んでいる本


石井・上田、『続・わかりやすいパターン認識 教師なし学習入門』、オーム社

2023/12/21読み始め。

ロウ、『投資参謀マンガー 世界一の投資家バフェットを陰で支えた男』、パンローリング

3/23読み始め。

JACK、『百人百色の投資法 Vol.1 投資家100人が教えてくれたトレードアイデア集』、パンローリング

3/23読み始め。

Ozdemir、『事例で学ぶ特徴量エンジニアリング』、オライリー・ジャパン

3/25読み始め。

大内、『どこまでやったらクビになるか サラリーマンのための労働法入門』、新潮社

3/31読み始め。

読んだ本


『俺の株式投資術』、KADOKAWA

1/1読み始め。12人の投資手法や投資哲学をまとめた本。バリュー株投資やアメリカ株投資、デイトレードなど、幅広い投資スタイルの人が集まってた。二人の人が、アメリカ株は決算などへの反応が期待通りだけど、一方日本株はそうならず、ボラティリティが高いと言っていた。これは他の本では見たことがなかったので、読んでよかったと思った。

東野、『マスカレード・ホテル』、集英社

1/2読み始め、1/5読了。最初の8割が事件の前置きだったり、ホテル業務についての話。最後の50ページくらいでその8割の中に伏線が入ってて「へぇ~」って思うけど、いろいろ無理があり過ぎてつまらんかった。このシリーズはもう読まなくていいや。

コヴィー、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』、キングベアー出版

2023/12/31読み始め、1/7読了。自己啓発本のベストセラー本。評判いいし、別の本でもおすすめされていたので、読んでみた。文庫版で650ページある分厚い本で、7つの原則(習慣)を実例を交えて解説している。著者も述べているように、それぞれの原則は著者オリジナルのものではなく、多くの宗教や経験則で伝えられているものである。上っ面を取り繕うような自己啓発本とは違って、内面を重視しようという姿勢はよかった。ただ長い。

たつなみ、『すこしずるいパズル2』、アリス館

1/8読み始め、1/8読了。Twitterで面白い問題見かけるので、まとめてやりたいと思った。見たことある問題もあったので、サクッと終わった。

宮本、『101のデータで読む日本の未来』、PHP研究所

1/8読み始め、1/10読了。101個(もあったかどうか知らない)のデータから日本社会の現在と未来について解説してる本。ネットでもちらほら聞く話題がきちんとまとめられているので、データ参照しやすくて読みやすかった。
労働問題も取り上げられていて、日本の労働市場は新卒一括採用・終身雇用・解雇不可で今の時代と合ってないので、流動性を増すべきと提言されていた。TLで任期制を導入したアカデミアをその反論として挙げる人よくいるけど、どうやらその指摘は的外れだと分かった。労働の流動性を上げるとは、解雇しやすくするのを指すのではなく、雇用のされやすさを言ってるのであって、次の逝き先を見つけるのに苦労しているアカデミア業界は流動性の高まった労働市場ではないということらしい。
他にもいろいろ気になった話題あるけど、人口動態というかなりの精度で予測できるものがあるのにどうして日本政府は何もしてこなかったのだろうか? 政治家があまりにも無能だったという理解でいいのか?

上念、『経済で読み解く地政学』、扶桑社

1/8読み始め、1/12読了。「地政学」に関する本を初めて読んだ。この本を選んだ理由はAmazonで評価が高いのとタイトルに経済と入っているから。本は6章構成になっていて、
  • 1章:武力行使によらない戦争である工作員による妨害やネットによる世論操作が日本でも起きていて、我々は実は巻き込まれている。
  • 2章:地政学についての説明を行っており、この本が引用している本によると、地政学とは「地理概念上に展開される国家政治戦略の学問」のことを指すらしい。世界は「ランドパワー(大陸国家)」と「シーパワー(海洋国家)」に分類でき、前者がロシア・中国・ドイツ・フランスなどで後者が日本・イギリス・アメリカなどらしい。前者は悪、後者は善という価値観が展開されている。
  • 3、4章:地政学の具体例として、最近の事例であるロシアのウクライナ侵攻に関する話。
  • 5章:著者独自の造語である「地経学」の話。内容としては、中国が他国に対して行った経済制裁についてで、日本に対するレアメタルの禁輸とオーストラリアに対する関税引き上げを取り上げていた。
  • 6章:日本経済のこれからの話。
という感じだった。地政学全般に関する話は2章で終わってて、「ランドパワー」と「シーパワー」で二分して、それで話進めるのすごい雑だと思った。日本・イギリスは島国だから海洋国家として扱うのは分かるけど、アメリカってアメリカ大陸の一部でしかないから海洋国家というのはあんまりだと思った。侵略戦争しようとしてるロシア・中国をひとくくりにしたくて、そういう言い方してると読んでしまった。
本の3分の2で4章が終わるんだけど、ここまで読んで経済に関する話はほぼなしで、プロスペクト理論の用語が出ることと、ベンチャーキャピタルを例えに出しただけ。で、経済に関するのは5章と6章なんだけど、わざわざ「地経学」と名前を付けるほどかと落胆してしまった。6章は著者の意見が目立っていたので、それも気になった。
地政学とは「地理概念上に展開される国家政治戦略の学問」なので、政治に関する主張の本を書きたい場合に受けやすい「地政学」というのをタイトルに入れた本という認識になった。今後一般向けに書かれた地政学の本は二度と読まないと思う。

バフェット・クラーク、『史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール』、徳間書店

1/2読み始め、1/14読了。投資関連の本いろいろ読んで、やはりバフェットについて書かれてる本が一番いいという結論になったので、読み始めた。今まで読んだバフェット本の中で一番具体的に書かれていたので、何度でも読みたい良書だと思った。

貴志、『梅雨物語』、KADOKAWA

1/12読み始め、1/15読了。貴志さんの本は面白いので読んだ。3つの短編が載ってて、それぞれ面白くてよかった。3つ目の短編の登場人物の一人が、以前読んだ別の小説(めっちゃ微妙だった)の登場人物だったような気がして、もしかして微妙な結末になるのではと不安になった。

ボス、『実践 ディープバリュー投資 専門知識不要でできる企業分析』、パンローリング株式会社

1/14読み始め。読了。最初の数章でディープバリューが何か説明されてて、残りは著者の取引内容の紹介。 ほぼ取引内容の説明に終始してて、個人投資家の書いた本より具体例満載だった。

たつなみ、『すこしずるいパズル』、アリス館

1/18読み始め、1/18読了。今回も楽しめた。

雨穴、『変な家2 11の間取り図』、飛鳥新社

1/19読み始め、1/20読了。前作に引き続き今作も面白かった。

桑原、『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』、PHP研究所

1/16読み始め、1/20読了。バフェット本を読み尽くそうということで読み始めた。右ページにバフェットのセリフが大きく書かれて、左ページにその背景や真意などの説明が書かれている感じだった。この著者はいろいろバフェット本を書いてるけど、この本でいっぱいいっぱいになってしまったので、他の作者の本だけ読むことにしようと思った。

内山、『機械学習のための確率過程入門 確率微分方程式からベイズモデル,拡散モデルまで』、オーム社

2023/12/12読み始め、1/23挫折。生成AIで登場する拡散モデルも扱っているとのことなので気になって読み始めてみた。第1刷なので誤植がある程度あることは予想してたけど、この本だけで正しい表式を導くのがほぼ無理になってきたので、68ページまで読み進めて挫折。類書などから引用したであろう数式が多数あるが、前提条件が書かれていなかったり、表式自体が間違っていることがあるため、正しい表式を他書や論文から探し出すのがとても大変だった。
Amazonレビューで低評価レビューが2件あるが、個人的にはこれらの低評価レビューに同意である。入門書と銘打ってはいるが、数式が羅列されてるだけで説明が乏しいので、この書籍の内容である確率過程や確率微分方程式などの前提知識がないと読み解くのは難しいのではないかと思う。

東野、『沈黙のパレード』、文藝春秋

1/21読み始め、1/24読了。ガリレオシリーズ読破。最高傑作は容疑者Xの献身だった。

配当太郎、『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』、クロスメディア・パブリッシング

1/25読み始め、1/25読了。最近読んだ『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意』に近い内容だった。増配余地があり、配当をきっちり出してる優良大型株を買い続けようという戦略。類書も同様だけど、個別銘柄を明白に書いてるから、こういう本が売れれば売れるほどアノマリーできるのではなかろうか?

松下、『道をひらく』、PHP研究所

1/7読み始め、1/27読了。自伝かと思ってたら、PHP研究所の機関紙に掲載していた短文121本を掲載したものだった。一つ一つの短文が凄くいいことを言っており、道徳の教科書に採用されても不思議ではない内容であった。もっと早くに読むべきだった。

カーライル、『ディープバリュー投資入門 平均回帰が割安銘柄を上昇させる』、パンローリング

1/26読み始め、1/28読了。買収者のマルチプルという指標を提案し、その指標を用いて投資した場合に、『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」 ハラハラドキドキな嫌いな小心者のための投資入門』で提案されている魔法の公式やS&P500のパフォーマンスを超えてるということをバックテストで示している本。洋書の割にページ数が薄くて読みやすいのはよかった。買収者のマルチプルを全銘柄で計算するのがとても大変という欠点があるので、日本の個別株で試すのは難しそうだった。

國貞、『新版 財務3表一体理解法』、朝日新聞出版

1/28読み始め、1/30読了。財務諸表について勉強したかったので、TLでおすすめされてた本を読んでみた。財務諸表について解説している本は財務諸表の数字一つ一つを説明する感じなので、バランスシートがなぜ左右で同じになってるのか腑に落ちなかった。しかし、この本では架空の企業を経営しているつもりで財務諸表の作り方を説明してくれているので、これまで納得できてなかったことを理解できてよかった。続編があるので、それらも読んでいきたい。

山田、『データ分析に必須の知識・考え方 認知バイアス入門 分析の全工程に発生するバイアス その背景・対処法まで完全網羅』、ソシム

1/30読み始め、2/3読了。データ分析業務に従事している人が書いた認知バイアスの本ということで、類書と比べるとデータ分析における注意点などがちりばめられていた。入門書なので、データ分析に使えるレベルの内容は書かれてなかったのは残念。できれば、データ分析を学びながら、認知バイアスの存在を認識でき、どういう対処をすればよいかについて書かれている本を書いて欲しいと思った。

日経トップリーダー、『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』、日経BP

2/4読み始め、2/5読了。成功談だけでなく失敗談を読むことは得るものが大きいはずと思って、読み始めた。日経の経営者向けの雑誌の特集記事をまとめた本で、記事をそのまま転載しているみたいだった。読んでて気になったのは、倒産直後で弁護士に依頼して忙しい時期に取材申し込みや謝礼を払う気がないということを堂々と書いていて、マスゴミっぷり全開だったこと。あと、名前を特定できないように仮名にしてあるんだけど、社名はそのままだからめちゃくちゃ違和感あった。それなら名前伏せればいいのに。
倒産理由は成功理由と違い再現性があるから、それを知ることは重要と前書きに書いてあるものの、個別の倒産理由を書くだけでそれらを踏まえたまとめがないこともとても残念だった。バブル崩壊でそのままの経営をしていてダメだった、リーマンショックで売り上げ低迷で倒産した、などの事実は書いてあるけど、内容が薄く踏み込んだ解析が一切なかった。

Foster、『Generative Deep Learning Teaching Machines to Paint, Write, Compose, and Play』、Oreilly & Associates Inc

2023/11/1読み始め、2/8読了。旧版は日本語訳あるけど、旧版には拡散モデルについて記載がないので、第二版である英語版を読んだ。生成モデルの概念を説明し、その後Kerasで書かれたコードをもとに実装の仕方を説明している感じで、生成モデルの理論の本というよりコードを書きながら学ぶタイプの本。GANやVAEから始まり、LSTMや拡散モデル、TransformerなどやGPTやWorldモデルなどの最先端の話題まで解説しているので、2024年2月時点で読める本の中では一番扱ってる話題が多い。
自分で実装しようと思うと、この本やこの本で引用されているコードを使うよりもネットでPytorchのコードを探したほうがよさそうだと思った。

長田、『10万円から始めて資産を200倍にする小型成長株投資』、フォレスト出版

2/5読み始め、2/8読了。前半の80ページは株式投資全般に対する著者の哲学、後半の100ページが成長株投資について書かれてるけど、中身が薄すぎた。著者本人が巷の投資本は再現性がないと批判してるものの、この本がまさに再現性がなかった。著者のオンラインセミナーの集客用の本だと思った。
著者の言いたい主張を正当化するために根拠のない論理が散見されてて、読んでて首をかしげるばかりだった。例えば株は一気に買うより分散させて買ったほうがいいの根拠として、株が下がったら取得額を下げれるし、上がれば値上がりした銘柄を買えるのだからお得みたいな論理を挙げてるけど、自分の主張を正当化したい苦しい言い訳にしか聞こえなかった。
この人の書いた本はもう読まなくていいやと思った。

五百田、『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』、ディスカヴァー・トゥエンティワン

2/12読み始め、2/13読了。微妙だった。仲良くなるための雑談を磨くための本かと思いきや、仲良くならなくてもいい関係でその場を無難にやり過ごすための雑談の仕方について主に書かれていた。

カニンガム・キューバ、『バフェット帝国の掟 50年間勝ち続けて60兆円を生んだ最強ビジネスモデル』、ダイヤモンド社

2/12読み始め、2/18読了。バフェット本ということで読み始めてみた。投資本ではなく、バフェットの会社運用についての本なので、新鮮だった。

本田、『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』、大和書房

2/18読み始め、2/19読了。著者の実話をベースにした、ストーリー仕立ての自己啓発本だった。文庫本で270ページあるのに、読みやすかったおかげですぐに読めた。

コリンズ・ポラス、『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』、日経BP

2023/12/14読み始め、2/22読了。ビジネス関係のベストセラー本だったので、ずっと前から気になってた。そしてついに読み終わった。読んでみると確かに絶賛されている理由は分かった。成功している企業にみられる企業文化を調査して明らかにしているように見えるし、それなりの説得力があるように見える。そうなんだけど、アメリカの有名企業の社長のアンケートで絞った18社のみを調査して、それらの会社に共通する点を洗い出しましたというのは、同じような社風だったのに倒産した会社を排除しているみたいで、生存バイアスがかかっていると思った。科学的な論文や著作として読むと疑わしい点多数だが、練られたビジネス本として読むと面白いという感想。

ヤング、『アイデアのつくり方』、CCCメディアハウス

2/23読み始め、2/23読了。訳者のあとがきなどを除くとたった60ページの薄い本。「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」なので、アイデアを思いつくためにはどう行動すればいいかを簡潔にまとめた本。あまりにも簡潔過ぎて、再現性ないのでは?と疑ってしまったが、竹内氏の解説で腑に落ちた。

片山・小松原、『改訂版 勝つ投資 負けない投資』、クロスメディア・パブリッシング

2/23読み始め、2/25読了。2015年に発売された本の改訂版。改訂された内容はそれほど多くなさそうだった。個人投資家目線と機関投資家目線という異なる目線から書かれていて面白かった。

株式会社闇、『ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語』、河出書房新社

2/20読み始め、2/25読了。雨穴さん目当てで読んだ。雨穴さんの短編は微妙だった。短編だと話が単調みたいで、変な家や変な絵のようにどんでん返しが起きなくてそこまで面白いと思えなかった。この短編の中だと五味さんの「とざし念仏」が一番面白かった。

國貞、『新版 財務3表図解分析法』、朝日新聞出版

2/25読み始め、2/27読了。『新版 財務3表一体理解法』の姉妹本。この姉妹本で解説した内容を具体的な企業を見て、確認していきましょうという内容で、図が豊富で分かりやすかった。

Sweigart、『退屈なことはPythonにやらせよう 第2版 ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』、オライリージャパン

2023/6/29読み始め、2/27読了。ちょっとずつ読み進めてたというか長い間放置してたのでやっと読み終わった。レベルは一度Pythonの入門書を読んだことのある人向けだった。700ページ弱ある分厚い本で、最初の1/3は入門書にも書いてある内容でリストや関数、正規表現などについてだった。残りの2/3くらいがExcel、Word、Gmailなどの外部ソフトをPythonから扱う方法を解説してた。個人的にはExcel、WordをPythonで扱うんじゃなくて、それに代わるソフト使ったほうがはるかに楽だと思った。
原著は英語だけど、この日本語訳は訳者が頑張ったみたいでところどころ日本語対応になっていた。日本語を使うつもりなら、原著よりこの和訳のほうがよいと思った。

弐億、『10万円から始める! 割安成長株で2億円』、ダイヤモンド社

2/27読み始め、2/28読了。以前読んだ『10万円から始めて資産を200倍にする小型成長株投資』に似ていた。その本同様に再現性がなく、著者自身のこれまでの投資手法をざっくり説明し、パフォーマンスを見せているだけの本。スクリーニング条件数個しか挙げてないし、字が大きいわりにページ数少ないというので、あまり読む必要のない本だと思った。

『10倍株&バリュー株が見つかる! 億り人がやっている会社四季報&株探のスゴい使い方』、宝島社

2/25読み始め、2/29読了。会社四季報と株探の宣伝本。四季報の見方や株探の操作方法まで書いてあった。残りは投資家6人がそれらのツールを使ってどのように投資しているかと大株主の投資家へのインタビューだった。最後の大株主へのインタビューは他の本で見たことなかったので、この部分が一番面白かった。

綾辻、『どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉』、講談社

3/1読み始め、3/2読了。他の作品と趣向が違った。サザエさんの登場人物ほぼそのままの「伊園家の崩壊」は面白かったけど、著作権的な意味で大丈夫かどうか心配にはなった。

本田、『30代にしておきたい17のこと』、大和書房

3/2読み始め、3/3読了。30代なので読んでみた。将来後悔しないように少し生活を改めてみようと思った。

下山・松田・三木、『Python 実践データ分析 100本ノック 第2版』、秀和システム

2023/12/26読み始め、3/6読了。新しいパッケージをインストールしないといけないところとか計算が重そうなところは流し読みした。
タイトルに100本ノックとあったので、演習問題的な本かと思ってたら違った。データ加工、機械学習、最適化問題、画像処理/言語処理の各テーマを100本のノックになるように割り振っていた。前提知識として、データ加工に関してはPythonの基本的な知識、それ以降に関してはそれに加えて各テーマの基礎的な知識が必要だと感じた。データ加工に関しては、実務で扱う汚いデータの加工方法を説明しており、役に立つと思った。しかし、Amazonで高評価ではあるものの、以下の点でいい本ではないと個人的には思った。
  • 本に書かれているコードにインデントが一切ないため、本を参照しながらコードを写すのが困難。サンプルコードと粗い画質のコードがあるので、正しいコードは分かる。
  • コードの説明が少ないため、どうしてそのようなコードを書いたかが分からない。裏を返すと、コードを見ただけで何をやっているか把握できない人には向いていない。
  • データ加工以外の部分に関しては、そのテーマに関する前提知識がないと難しい。前提知識があることを想定するならば、この本の内容をすでに知っている可能性が高く、この本を改めて読むまでもない。

服部、『日本国債入門』、金融財政事情研究会

2/28読み始め、3/6読了。研究者が書いた一般向けではない経済学の専門書を初めて読んだ。国債に関する本や類書を読んだことがないので、この本が他の本と比べていいか悪いのかの判断はできないけど、個人的には読みやすくていい本だと思った。しかし、レベルが高いので、「債券価格が下がると金利が上がる」の意味が分かっていない人には難しいと思う。よかった点をまとめると、
  • 引用がきちんとしている。
  • 後で詳しく説明する内容であれば、文中にそのようにコメントがある。
  • 業界用語について言及してある。
  • 意見と事実を混同していない。著者の意見を書いている箇所では、そうであると分かるようにはっきりと書かれている。
逆に気になった点をまとめると、
  • 「が、」で文を繋いでいる箇所が多い。節の第一文にほぼ必ず「○○節で××だと説明しましたが、」のような前置きが現れている。
  • 参考文献で頻出している「ファイナンス」が雑誌なのか論文なのか分からなかった。
  • 「日本国債」の入門書であって、「国債」の入門書ではないので、国債の一般論について知りたい場合この本は適切ではない。
  • LaTeXで書かれていいないため数式が汚い。

國貞、『新版 財務3表一体理解法 発展編』、朝日新聞出版

3/7読み始め、3/8読了。財務3表一体理解法のシリーズ全部を読もうということで発展編を読んだ。新会計基準、純資産の部分、国際会計基準などの込み入った話が分かりやすく書かれていてよかった。減資のデメリットについて書かれていて、気軽に減資はしてはいけないことも理解できた。

國貞、『財務3表一体理解法 「管理会計」編』、朝日新聞出版

3/9読み始め、3/10読了。財務3表シリーズの3巻を読み終えたので、最近発売された「管理会計」編も読んでみた。どうやら『財務3表実践活用法』の改訂版で、完全に新作というわけではなかった。
財務3表シリーズの3巻全部を読んでいる、もしくはその内容を理解していることを前提としていたので、難しい本の部類に入ると思う。扱っている内容は、財務ではなく会計(会社経営している人が気にすべき内容)だったので、株式投資のためには読むべき本ではないことは分かった。オリンパスの粉飾の方法の解説が面白かった。

ホーガン、『ガニメデの優しい巨人』、東京創元社

3/3読み始め、3/14読了。前作の星を継ぐものを読んだのが5年以上前だったはずなので、だいぶ空いてしまった。前作の内容を忘れつつあって、内容を完全に把握できなかった。とりあえず、前作のほうが面白かった。

奥山、『個人投資家入門byエナフン 株で勝つためのルール77タイトル』、日経BP

3/12読み始め、3/16読了。著者の本3冊読んでたので、最初の感想は「これ全部あの3冊に書いてあったよね?」って感じだった。最後まで読み終わったところ、一番最後のページに「本書は、奥山月仁著の以下3冊を再編集したものです。」と書かれてて、「やはり...」って思ってしまった。そうなら「はじめに」のところでそう書いてくれていてもよかったのに。。。
著者の3冊を再編集したとあるように、本の内容はすべてそれらに書かれてたので、3冊全部読んだ人なら改めて読む必要はないと思った。もし3冊のいずれも読んでいない状態だと、著者の投資手法である「VE投資」が一体何かわからないので、この本の2割程度は理解できなくて消化不良になりそうだと思った。3冊読んだ人が、著者の投資哲学を確認するのに便利な本という印象だった。

太田、『敵対的買収とアクティビスト』、岩波書店

3/9読み始め、3/18読了。面白いという評判を見かけたので読んでみた。敵対的買収とアクティビストの具体例について深く掘り下げているのではなく、敵対的買収の手法やその防衛策、関連する法や制度などについて書かれていた。また、米国、欧州、日本の違いについても言及されてた。この本もなんだけど、前置きの「が」を使って長文生成してるのはどうにかならないものなのかな。

綾辻、『人間じゃない 〈完全版〉』、講談社

3/16読み始め、3/22読了。短編集だった。

かぶ1000、『貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術』、ダイヤモンド社

3/16読み始め、3/22読了。著者は中学生くらいのときから投資をしており、それ以降一度も就職や起業をしたことがなくずっと投資を続けてる人。ネットもない時代で取引をどのようにしていたかが書かれていて、そういう経歴の記述も面白かった。バリュー株投資としては、流動資産や不動産の評価額などの部分で他書と比較して独自性があった。

たつなみ、『すこしずるいパズル3』、アリス館

3/30読み始め、3/30読了。この巻だけ最後に特別パズルあった。

長谷川、『トポロジカル物質とは何か 最新・物質科学入門』、講談社

3/23読み始め、3/31読了。物性物理で流行ってるトポロジカル物質について前から気になっていたので、読み物的な本として読んだ。第I部と第II部がトポロジカル物質を説明するための前座で計180ページ、第III部がこの本のテーマのトポロジカル物質についてで、120ページを割いていた。難易度としては、第I部が高校生程度、第II部が学部1,2回生程度、第III部が学部3,4回生程度と感じた。本としては、高校生程度を想定しているみたいなので、第II部、第III部であっても大学物理の知識はなくてもいいように説明はされていた。
内容については、第I部は物性物理の入門の入門として、とても面白く、かつ分かりやすく書かれていてとてもよかった。第II部は、フェルミ面などの波数空間での記述が専門書よりも丁寧に書かれていたので、イメージしやすくてよかった。第III部に関しては、、、なんかよく分からんかった。対称性の定義を明白に書いてくれてないので、外部磁場があった場合とかにどのような操作をしているのかよく分からなかった。正直に言うと、数式を使って書いてくれないと分からない。
まとめると、第I部、第II部については物性物理の入門書としてとてもいいけど、第III部まで読んでもトポロジカル物質の雰囲気は伝わってくるけど、ふんわりしすぎてよく分からんかった。