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読んでいる本と読み終わった本の両方をまとめていきます!小説などはネタバレを含まないように感想書きます。

読んでいる本


Sweigart、『退屈なことはPythonにやらせよう 第2版 ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』、オライリージャパン

6/29読み始め。

イルマネン、『期待リターン』、きんざい

8/14読み始め。

Foster、『Generative Deep Learning Teaching Machines to Paint, Write, Compose, and Play』、Oreilly & Associates Inc

11/1読み始め。

内山、『機械学習のための確率過程入門 確率微分方程式からベイズモデル,拡散モデルまで』、オーム社

12/12読み始め。

コリンズ・ポラス、『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』、日経BP

12/14読み始め。

石井・上田、『続・わかりやすいパターン認識 教師なし学習入門』、オーム社

12/21読み始め。

下山・松田・三木、『Python 実践データ分析 100本ノック 第2版』、秀和システム

12/26読み始め。

コヴィー、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』、キングベアー出版

12/31読み始め。

読んだ本


尾花山・株式会社ホクソエム、『データ分析失敗事例集 失敗から学び、成功を手にする』、共立出版

10/2読み始め、10/4読了。なんかタイトルから期待していた内容と違った。2,400円+税なので、機械学習のモデルを構築しようとしたときの失敗集だと想像してた。例えば、損失関数が下がらないときに、学習率を下げた方がいいとかそういう感じ。この本は、ビジネスや実務でデータ分析を行った場合に、決定権を持つ役員や上司との意思疎通が原因だったり、個々人の理解にばらつきがあって共通理解が得られていなかったりすることから生じる「失敗」に主に焦点が当てられていた。確かにそれは重要なんだけど、Amazonレビューで評価が分かれ気味なのは納得できる内容だった。

植草、『男の婚活は会話が8割 「また会いたい」にはワケがある!』、青春出版社

10/6読み始め、10/7読了。当たり前のことしか書いてなかった。

貴志、『秋雨物語』、KADOKAWA

10/7読み始め、10/9読了。短編集で4話入ってた。最後の「こっくりさん」がまぁまぁ面白かった。

マンデルブロ・ハドソン、『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』、東洋経済新報社

9/30読み始め、10/12読了。フラクタル理論で有名なマンデルブロが書いた経済物理学の読み物的な本。360ページもある大作なんだけど、要約すると
  • リターンが正規分布に従うことや分布が互いに独立などの条件を仮定しているマーコヴィッツのポートフォリオ理論やブラック・ショールズのオプション理論などの金融業界で標準的に使われている理論はそもそも仮定が現実と大きく異なっているので、間違っている。
  • 実際に、綿花価格を調べていると、フラクタル構造や長期記憶の構造があったため、やはり仮定は間違っていた。
  • だから、そういう方向で理論作り直した方がよさそうと思うけど、うまくいっているものはない。
という感じだった。教科書にもなってる標準的な理論がダメなのは既に分かってるから、それをフラクタルで解決しましたって感じだと嬉しかったのに、標準的な理論がダメな理由を指摘しましたっていう印象で期待外れだった。

小林、『蟹工船・党生活者』、新潮社

9/16読み始め、10/14読了。蟹工船は有名だけど読んだことなかったので、読んでみた。資本家に搾取されてる労働者の話だった。

東野、『歪笑小説』、集英社

10/14読み始め、10/15読了。小説家の出版業界ネタは割と面白くて好き。

和泉・坂地・松島、『Pythonによる金融テキストマイニング』、朝倉書店

10/11読み始め、10/17読了。朝倉書店から刊行されているFinTechライブラリーというシリーズの一冊。このシリーズの本はタイトルに金融とあって、内容も面白そうなものが多いんだけど、Amazonのレビューを見るとかなり評判が悪い。読んでみて理由が分かった。
まず、本の体裁。ページ数としては200ページないくらいの短い本なんだけど、コードのところだけ、文字が少し小さくなっており視認性が悪い。さらに数ページにまたぐ長いコードがあるにも関わらず、公開されていない。プログラミングすることを想定してる本でこれは厳しい。この本以外の朝倉書店の本全般について言えることだと思う。
肝心なのはこの本の内容。著者たちは、もともと工学系研究室の出身者でその後金融の方にも手を出し、研究領域を広げてきたみたいで、巻末の文献リストを見ると、英語論文はないけど、日本語の論文かプロシーディングはあった。和泉研究室のホームページにも、金融ツールを公開するくらいに金融の知識はあると思われるものの、この本だけは、テキストマイニングの専門家が入門書の入門部分に金融で使われているデータをとりあえず入れてみただけっていう感じで、「金融」とタイトルに付けるほど金融特有のことが扱われていなかった。全ページ166ページで、Pythonなどのインストールや深層学習のまとめを除くと、113ページ。この本で扱いたいのはテキストマイニングであるにも関わらず、それと関係ない深層学習の説明が入ってるのは謎。CNNやRNN、LSTMなどの説明やコードが書かれてるんだけど、あまりにも駆け足過ぎて、知ってる人は既に知ってるので読まなくてもいいし、知らない人なら全く分からないという内容だと思った。データとして金融データを使うせいで、損失関数は下がってるけど、正答率は全然上がらないということになってるのも初学者向きではないと思った。
その113ページからさらに導入部分の1章と展望の最終章を除くと78ページ。数ページ埋めてるコードやコードの説明(import numpy as npなどに関してもnumpyを使うためにインストールした、的なコメントが入る)などもあって、テキストマイニングの説明に割いているページ数があまりにも少ない。あと、Javaを使うなら先に書いておいて欲しいとも思った。
テキストマイニングをやりたいなら、たぶん別の本を読む方が絶対にいいと思った。どの本がいいかは知らないけど。

高橋・オオノ、『婚活との付き合いかた 婚活市場でこじらせないための行為戦略』、中央経済グループパブリッシング

10/13読み始め、10/18読了。教員とそのゼミ生との共著らしい。卒研のネタも兼ねたマッチングアプリとかの婚活の経験が女性目線で書かれていることが前の本との差分っぽい。

東野、『毒笑小説』、集英社

10/15読み始め、10/19読了。どうやらシリーズものらしい。そして3冊目を読んだことになった。ラスト1冊。

三井住友信託銀行マーケット事業、『第7版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』、NHK出版

7/21読み始め、10/20読了。500ページと分厚い本だけど、図や表が多めなので、実質ページ数は300ページ程度に感じた。内容は、経済指標、各国経済の動向や政策、商品市況と為替市況、テクニカル分析などだった。金利や為替などの基礎的事項を知らなかったので、この本はとてもよかった。最終章のテクニカル分析はとってつけたような章だったけど、巷の安い本のテクニカル分析よりちゃんと書かれててよかった。

大山、『服が、めんどい 「いい服」「ダメな服」を1秒で決める』、ダイヤモンド社

10/9読み始め、10/21読了。分かりやすかった。できればイラストじゃなくて写真だったらよかった。素材の質感とかイラストだと何一つ分からんし。

東野、『黒笑小説』、集英社

10/21読み始め、10/22読了。最初の数話の続編が歪笑小説だったので、先に読んでおけばよかった。

綾辻、『びっくり館の殺人』、講談社

10/21読み始め、10/22読了。館シリーズの8作目だけど、小学生向けに書かれた本をベースにしているらしくて、これまでの作風と少し違って残念だった。推理小説というよりミステリーやホラーっぽい感じだったのと、挿絵が入っているのも、これまでのシリーズと違ってた。

綾辻、『奇面館の殺人(上)』、講談社

10/22読み始め、10/28読了。とりあえず上巻は読み終わったので、次は下巻読む。

ダンバー、『LTCM伝説 怪物ヘッジファンドの栄光と挫折』、東洋経済新報社

10/19読み始め、10/28読了。ノーベル経済学賞受賞者が本気で金儲けのために設立したと称されるLTCMという会社の破綻劇を筋立ててまとめたとされる本。専門用語がめちゃくちゃ出てくるので、ポートフォリオ理論やオプション理論、VARなどを知らないと雰囲気すら掴めない感じだった。マルチンゲールと聞いて人物名と思うレベルだと結構厳しいと思う。400ページある分厚い本だけど、最初の100ページくらいがポートフォリオ理論やオプション理論の成立の話、次の100ページがLTCMを立ち上げたメリフェザーの話、次の150ページがLTCMの設立と快進撃、最後の50ページが破綻という感じ。LTCM設立者がLTCMの詳細について語っていないので、著者の憶測とされる部分が多くて長い割にLTCMのことは書かれてなかった。○○というオプションで損失を出したと書かれてても、専門用語過ぎて何が起きてるのか分からなかったのも一因かも。あと非公開の会議における登場人物の心理描像もあって、少し辟易した。
正直、読んだことを後悔した。

綾辻、『奇面館の殺人(下)』、講談社

10/29読み始め、10/30読了。館シリーズ制覇。

雨穴、『変な絵』、双葉社

10/29読み始め、10/30読了。前作の「変な家」は設定に無理があった気がしたけど、今作はそんなことなくて、すんなり読めた。12月発売予定の「変な家2」を次に読もう。

渡部・複眼経済塾、『株主総会を楽しみ、日本株ブームに乗る方法』、ビジネス社

10/31読み始め、11/2読了。微妙な本だった。株主総会に参加して、社長や取締陣の熱意を見て、どう投資をするか決めたらうまくいったとかそういう成功体験について語ってるんだけど、会社名伏せてたり、体験談の羅列だったりして、本というよりブログの内容に近い。最後の方は、株主総会の話ではなくて石井食品の宣伝みたいな内容になってるし。見てみるとめちゃくちゃ低位株で、株価上げたいから宣伝してるように見える。
一つ面白いと思ったのが、株主優待や株主総会でのお土産に対する意見。機関投資家はこういうのに反対で理由として、株主の利益の平等性を挙げるんだけど、著者はそもそも機関投資家と個人投資家の間には企業側が提供している情報に差がある(例えば、機関投資家に対して社長が事業説明して回るらしい)ので、そういうのを考慮すると妥当であるって主張してた。

森、『Python2年生 デスクトップアプリ開発のしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!』、翔泳社

8/29読み始め、11/2読了。PySimpleGUIを使ったアプリ開発の本。導入がマンガだったり、説明がキャラ絵付きだったり、子供向けっぽい。そのおかげで、サクサクページ数が進んでよかった。PySimpleGUIの使い方以外は普通のコードなので、後半は割とスキップした。

東野、『予知夢』、文藝春秋

11/3読み始め、11/3読了。物理学徒たるもの、ガリレオシリーズくらい読破してしかるべきということでシリーズ制覇するために読み始めた。

東野、『ガリレオの苦悩』、文藝春秋

11/4読み始め、11/4読了。第3作目の容疑者Xの献身の続編にあたる本。ここからドラマでも登場する女刑事が出てくる。というかドラマのために登場人物を増やしたような気もする。

徳成、『CFO思考 日本企業最大の「欠落」とその処方箋』、ダイヤモンド社

11/4読み始め、11/10読了。MUFGとニコンでCFOとして働いた・働いている人が書いた本。欧米ではCFOという職種は普通にあるけど、日本だとあまり馴染みがないらしいので、どういう業務を行っているかやどういう心構えで取り組むといいかについて著者の経験に基づいて書かれていた。個人的には、CFOという職種がどういうものかというよりも日本経済の低迷の原因について書かれている内容に目がいってしまったので、あまりCFOという職種の内容については理解が深まらなかった。

東野、『聖女の救済』、文藝春秋

11/5読み始め、11/12読了。容疑者Xの献身に次ぐ、長編2作目。素晴らしかった。スプリング8の施設名もたびたび登場していたのでよかった。

ドゥエック、『マインドセット「やればできる! 」の研究』、草思社

11/3読み始め、11/16読了。マインドセットには、人は努力をしても変わらないというという硬直マインドセットと努力で自身を変えることができるというしなやかマインドセットの二つあるらしい。硬直マインドセットを持つ人の場合、自身の能力や威厳を保ちたいので、失敗しないように新たなことに挑戦しないらしい。逆に、しなやかマインドセットの人は失敗から学んで成長できるとのこと。
内容としては、才能か努力のどちらが必要かを書いてた「超一流になるのは才能か努力か?」という本に近いものを感じた。ただ、スポーツやビジネスの世界だったり教育現場や家庭での具体例を列挙してるんだけど、硬直マインドセットとしなやかマインドセットありきでそれらを成功しているものにはしなやかを、失敗しているものには硬直をわりあてたような気もしなくもないのは気になった。個人的には「超一流になるのは才能か努力か?」の方が説得力があった。

東野、『真夏の方程式』、文藝春秋

11/17読み始め、11/20読了。うーん、なんか微妙だった。

グリフィン、『完全なる投資家の頭の中 マンガーとバフェットの議事録』、パンローリング

11/20読み始め、11/23読了。バークシャーハザウェイの経営者の一人であるマンガーの言葉から、著者が学んだことをまとめた本。抽象的な話が続き、なんか分かりにくい例えがよくでるので、いいこと言ってるけど、なんか分からないって感じの本だった。
後日知ったが、『チャーリー・マンガーの実践グレアム式バリュー投資』と改題して、新装版が発売されていた。

角山、『「敵」と「自分」を正しく知れば1勝1敗でも儲かる株式投資』、パンローリング

11/23読み始め、11/24読了。微妙だった。グレアム流の割安株発見法、バフェット流の手法を概説したあと、相場観を見る指標を5つ紹介し、投資記録を付けることとそれをもとに自己分析しましょうってのが書かれてるだけだった。

東野、『名探偵の掟』、講談社

11/23読み始め、11/26読了。推理小説あるあるを登場人物自身がツッコんでいくスタイルの小説。個人的にはそこまで面白く感じなかったので、このシリーズはもう読まなくてもいいかな。

石田、『Pythonで学ぶ テキストマイニング入門』、シーアンドアール研究所

10/30読み始め、11/27読了。テキストマイニングの基本的なことが知りたかったので読んだ。もともとRで書かれてた本がベースにあり、それをPythonに書き直し、Huggingface TransformersなどのPython特有のことも付け加わっていた。類書があまりないので、基礎的なことから分かりやすく書かれているこの本はとてもよかった。

投資術研究会、『カリスマ投資家たちの株式投資術』、KADOKAWA

11/27読み始め、11/28読了。12人の投資家のインタビューをまとめた本。図などを除くと一人あたり10ページ程度で割と内容が薄い。株式分割を株の希薄化と言ってる人もいたのには驚いた。バイアンドホールドや優待目当ての投資家のインタビューが入ってるのがよかった点で、他は微妙だった。Amazon評価で高評価が少ないのも頷ける内容だった。

東野、『虚像の道化師』、文藝春秋

11/26読み始め、11/30読了。短編7作入ってたけど、殺害方法に科学的トリック使われてて、その謎を解きにいくというスタイルでない作品が多くて、ちょっと拍子抜けした。

藤野、『投資バカの思考法』、SBクリエイティブ

11/29読み始め、12/2読了。ひふみ投信で有名な運用会社の人が書いた本。タイトルから察せられるように投資の本というより自己啓発本に近かった。「はじめに」の部分を読んだときは、この本大丈夫かと不安に思ったが、読み通してみるとなかなかよかった。割と人におすすめしたい本。

ルメートル、『その女アレックス』、文藝春秋

12/2読み始め、12/6読了。どこかで面白いと評判になっていたので、読んでみた。素晴らしい作品だった。

スウェンセン、『イェール大学流投資戦略 低リスク・高リターンを目指すポートフォリオの構築』、パンローリング

11/25読み始め、12/9読了。500ページ弱と分厚い割に得るものが少なくて期待外れだった。機関投資家が行う資産運用に関する本で、個人投資家にとってはあまり役立つ記述が少なかった。また、大学の寄付基金で運用している人向けの記述が100ページ程度含まれているので、日本語で読む読者にとっては目新しいことではあるが、触れ合う機会はないのではとも思った。この本でよかったことや分かったことをまとめると、
  • イェール大学の寄付基金は平均分散アプローチをベースにし、定性判断によって期待リターンや相関を調節している。
  • 米国の運用会社にとって、米国債以外の債券はリスクに見合ったリターンが得られないので、ポートフォリオに組み入れる必要はない。社債やハイイールド債、外国債も不要ということだった。
  • オルタナティブ資産でリターンを取るのは難しい。個人投資家がやるのは止めた方がよいと思った。
逆に、不満だと思ったことをまとめると、
  • 原著は2009年なのに日本語訳は2021年のため、数値が古い。
  • イェール大学で行っているオルタナティブ投資はリターンを出しているらしいが、この本の記述によると、オルタナティブ投資の平均リターンより上場株式の方がリターンが高いので、避けた方がいいと書かれているように見え、やってることと言っていることが合っていないように見えた。
  • 「、、」や「。。」など自明なタイポがある。
個人投資家であれば、得るものは少ないので読む必要はないと思った。機関投資家の人なら参考になることもあるのかもしれない。

東野、『おれは非情勤』、集英社

12/6読み始め、12/9読了。あまり面白くなかった。

パブライ、『ダンドーのバリュー投資 低リスク・高リターン銘柄の発見術』、パンローリング

12/9読み始め、12/10読了。ダンドーって人の名前かと思ってたら、インドのある地方でビジネスを意味する単語のことだった。で、タイトルの由来は、その地方出身者が難民や移民としてアメリカに移住し、モーテルを経営し、大成功を収めたことから来ていた。本の内容としては、株式投資に限らず、買い叩かれている値段でビジネスを買って、それが公正な価格になることで富を築いた4人のエピソードを紹介したのち、バフェット流のバリュー投資の考えをそれらのエピソードを踏まえつつ説明している。バフェットの投資手法をバフェットの言動以外も利用して、説明しており、意外と分かりやすかった。が、最終的に「株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」 ハラハラドキドキな嫌いな小心者のための投資入門」という本の絶賛レビューのような感じになってた。

石井・上田・前田・村瀬、『わかりやすいパターン認識 第2版』、オーム社

8/31読み始め、12/14読了。パターン認識で有名な本である「パターン認識と機械学習」が難しいということなので、類書で評判のいい本として読み始めた。数式の変形は一行一行丁寧に行われているので、数式で躓くことはないものの、説明が分かりにくかったり、話題が唐突に変わったり、章や節の繋がりが見えなかったりとタイトルにあるほど分かりやすいと思えなかった。他の類書を読んだことないので、そういう本と比較するば、わかりやすい部類の本なのかもしれない。

吉野、『君たちはどう生きるか』、岩波書店

12/10読み始め、12/14読了。話題なので、いつか読もうと思っててついに読んだ。子供向けに書かれた倫理の本だけど、これをしなさい、あれをしなさいと書くと退屈で読んでくれないだろうから、物語風に書かれたものだった。大人が読んでも十分にいいものだけど、自分が子供のときに読んでおきたかった本だった。

穂高、『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法』、実務教育出版

12/15読み始め、12/17読了。以前から気になっていたFIRE本を読んでみた。内容については、著者の人生観などの自分語りが半分、残り半分は資産運用方法についてという感じ。手法としては、投資する額(収入 - 支出)を可能な限り増やし、それを米国株のETFにつぎ込み、配当も再投資するというもの。個人投資家ブロガーなどが書いた株式投資の本に比べて、読者が実際に同じ手法を再現できるという点でとてもよかった。これを読めば、他の類書は読まなくてもよさそうって思った。

長期株式投資、『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意』、KADOKAWA

12/15読み始め、12/21読了。KADOKAWAの投資本は内容が微妙なものも多いなかこの本はよかった。著者の前著『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』が初心者向きであり、この本では初心者向けの前著で書ききれなかったことを書いた本ということらしい。が、個人的には、個別銘柄紹介本という印象を受けた。
まず、各セクターの企業について紹介し、著者が投資先として有力かどうかの理由を述べている。次に、株価指標やVIX指数などについて説明し、有力な投資先として挙げた企業がどのような指標になっていて、投資先として優れてるかを説明している。最後に、著者本人が投資している株について所有株式数とコメント付きで紹介していた。

高橋、『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』、講談社

12/22読み始め、12/23読了。初めてフォン・ノイマンに関する書籍を読んだ。タイトルの通り、フォン・ノイマンの思想がどうであったかに焦点を当てており、周りの人物や暮らしていた時代や場所などの背景説明が多かった。逆に、業績の詳細な内容や天才的な行動などの記述は控え目で、むしろWikipediaの方が詳しいくらいに感じた。
この本を読んで、フォン・ノイマン凄いと思ったところは、1日4時間睡眠で、起きてる時間は、掛け持ちしている軍関連や研究所などの委員などの業務で多忙を極めており、研究している時間は移動の時間などのわずかな時間にも関わらず、多くの分野で先駆的な業績を残しているところ。最近の研究者が、大学運営やなんやらで多忙で研究できないと言ってるけど、過労死ライン超えてないから、フォン・ノイマンの方が多忙だったと推測した。

東野、『禁断の魔術』、文藝春秋

12/24読み始め、12/24読了。クリスマス・イブに俺はなんという本を。。。ガリレオシリーズも残すところあと一冊になった。

グリーンウォルド・カーン・ベリッシモ・クーパー・サントス、『新版 バリュー投資入門 グレアムとバフェットを超えるために』、パンローリング

12/18読み始め、12/31読了。570ページあるとても分厚い本。原著のAmazonレビューを見るとかなり高評価されてる。しかし、分厚いだけであまり中身のない本に感じてしまった。本源的価値の見積もり方や成長の測り方などについて説明してるけど、ただ長いだけで全然役に立たない。この本で得たことは、業種や地域などへの専門特化が投資を行う上で有利に働くので、投資家はそういう専門を見つけようってことだけ。

日本SF作家クラブ、『ポストコロナのSF』、早川書房

12/12読み始め、12/31読了。19人が書いた25ページ程度の短編をまとめたもの。タイトルの通り、コロナ禍を題材としたもので、コロナ禍直後に書くとこういう風に思ってたんだな~ってのは伝わって来た。ただ残念ながらSF感があんまりなかった作品もあったような。