2023年7月・8月・9月に読んだ本のまとめ
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読んでいる本と読み終わった本の両方をまとめていきます!小説などはネタバレを含まないように感想書きます。モナドの領域だけネタバレありの感想書いてます。
読んでいる本
Sweigart、『退屈なことはPythonにやらせよう 第2版 ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』、オライリージャパン
6/29読み始め。
三井住友信託銀行マーケット事業、『第7版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』、NHK出版
7/21読み始め。
イルマネン、『期待リターン』、きんざい
森、『Python2年生 デスクトップアプリ開発のしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!』、翔泳社
石井・上田・前田・村瀬、『わかりやすいパターン認識 第2版』、オーム社
小林、『蟹工船・党生活者』、新潮社
マンデルブロ・ハドソン、『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』、東洋経済新報社
読んだ本
松本、『今日から始める! 米国株投資超入門 松本大がやっぱり勧めるこれだけの理由タイトル』、東洋経済新報社
7/3読み始め、7/4読了。米国株入門の他書と比較すると、機関投資家(マネックス証券の関係者)が書いている点が異なる。そのため、個別銘柄の見抜き方よりもマーケットの相場観やマーケット全体に影響する指数などに関する記述が多いように感じた。全般を通してマネックス証券のステマがなされているので、それは気になった。


筒井、『モナドの領域』、新潮社
7/1読み始め、7/5読了。Twitterで見かけて読み始めたけど、自分には合わなかった。何が面白いんだろう???日頃はネタバレしないように面白いとかレベルでしか感想書かなかったんだけど、あまりにも面白くなさすぎたので、ネタバレ込みで感想書くことにした。
序盤は死体の手足だけ見つかるというミステリーっぽい話なので、誰が犯人なんだろうか?って感じで読み進めていた。同作者の旅のラゴスが面白かったので、期待しながら読んでいた。その後、殺人事件関係なくなって、神に憑依された大学教授の話になぜか移る。で、神であることを大衆に示すために、裁判に出頭したりテレビ番組に出演してるんだけど、示し方が質問に対して難しく答えるだけ。作者の理解を超えた神を登場させることなんてできないから、神の答えも専門用語を羅列して、それっぽく答えているだけ。内容は理解していないけど、なんか喋っている学生のような印象を受けた。けど、作中では、神凄い!!って絶賛されてて違和感しか感じなかった。宇宙や数学の話出てきても、作者の知ってる研究者が高校の教科書レベル、よくて大学1回生レベルに登場する人物なので、神の回答の浅いこと、浅いこと。有限と無限を使っていれば、なんか神っぽいよね?っていうのもなかなか厳しかった。
そもそもなぜ神が降臨したのか最後にネタバレされるんだけど、パラレルワールドで殺された人物の遺体の一部がその世界に飛んできて、それは世界の崩壊の兆候を表していて、世界の崩壊を止めるために神が登場してなんかごちゃごちゃしてたってことだった。最初の遺体発見部分からパラレルワールドの解釈と分かる伏線一切なしだから、わざわざ序盤の件必要って思った。
作者曰く自身の最高傑作らしいし、毎日芸術賞ってのも受賞してるし、絶賛レビューが多いけど、個人的には作者の考えた最強の「神」を自己満足の限り描いた駄作だと感じた。やはり神や宇宙など人間の理解を超えているものを書こうとしても作者の理解を超えることはできないので、十中八九駄作になると思った。


序盤は死体の手足だけ見つかるというミステリーっぽい話なので、誰が犯人なんだろうか?って感じで読み進めていた。同作者の旅のラゴスが面白かったので、期待しながら読んでいた。その後、殺人事件関係なくなって、神に憑依された大学教授の話になぜか移る。で、神であることを大衆に示すために、裁判に出頭したりテレビ番組に出演してるんだけど、示し方が質問に対して難しく答えるだけ。作者の理解を超えた神を登場させることなんてできないから、神の答えも専門用語を羅列して、それっぽく答えているだけ。内容は理解していないけど、なんか喋っている学生のような印象を受けた。けど、作中では、神凄い!!って絶賛されてて違和感しか感じなかった。宇宙や数学の話出てきても、作者の知ってる研究者が高校の教科書レベル、よくて大学1回生レベルに登場する人物なので、神の回答の浅いこと、浅いこと。有限と無限を使っていれば、なんか神っぽいよね?っていうのもなかなか厳しかった。
そもそもなぜ神が降臨したのか最後にネタバレされるんだけど、パラレルワールドで殺された人物の遺体の一部がその世界に飛んできて、それは世界の崩壊の兆候を表していて、世界の崩壊を止めるために神が登場してなんかごちゃごちゃしてたってことだった。最初の遺体発見部分からパラレルワールドの解釈と分かる伏線一切なしだから、わざわざ序盤の件必要って思った。
作者曰く自身の最高傑作らしいし、毎日芸術賞ってのも受賞してるし、絶賛レビューが多いけど、個人的には作者の考えた最強の「神」を自己満足の限り描いた駄作だと感じた。やはり神や宇宙など人間の理解を超えているものを書こうとしても作者の理解を超えることはできないので、十中八九駄作になると思った。
綾辻、『殺人方程式 切断された死体の問題』、講談社
7/5読み始め、7/7読了。館シリーズとは違った趣だった。本の4分の3くらいの段階で読者が考えれば犯人が分かるように書かれているらしい。自分は外した。
シリーズものになったみたいだけど、このシリーズはもう読まなくてもいいかな。


シリーズものになったみたいだけど、このシリーズはもう読まなくてもいいかな。
山田、『〈絶望〉の生態学 軟弱なサルはいかにして最悪の「死神」になったか』、講談社
7/7読み始め、7/12読了。どんな内容かは分からないけど表紙的に気になったので読んだ。表紙から絶滅危惧種の保全についての本だと予想してたけど、少し違って生物多様性に関する本だった。人間がこのまま生活していると、いろんな生物が地球温暖化とかいろいろな理由で絶滅する可能性があり、人間を含め地球で生きる生命すべてに悪影響あるので、マジでやばいよって感じの内容だった。
こういう本を読むと、じゃあ人間の数を減らせばいいんじゃない?って思うんだけど、作者も一応その質問は予想しているみたいで、全生物を半減したらどうなるかってのを考察してた。それに対する答えが、人類が仮に半減しても30、40年くらいで元通りに戻ってしまう、個体数が少ない種を半減すると半減したことによって絶滅してしまう、という理由で解決にならないということだった。けど、前者は他の生物も半減するから人間が元通りの数に戻るためには食料の量の制限によってもっと時間かかるだろうし、人間だけを半減すれば、やっぱり生物多様性の保全のためには有効ではないかと思った。


こういう本を読むと、じゃあ人間の数を減らせばいいんじゃない?って思うんだけど、作者も一応その質問は予想しているみたいで、全生物を半減したらどうなるかってのを考察してた。それに対する答えが、人類が仮に半減しても30、40年くらいで元通りに戻ってしまう、個体数が少ない種を半減すると半減したことによって絶滅してしまう、という理由で解決にならないということだった。けど、前者は他の生物も半減するから人間が元通りの数に戻るためには食料の量の制限によってもっと時間かかるだろうし、人間だけを半減すれば、やっぱり生物多様性の保全のためには有効ではないかと思った。
綾辻、『迷路館の殺人〈新装改訂版〉』、講談社
ハフ、『統計でウソをつく法 数式を使わない統計学入門』、講談社
7/8読み始め、7/15読了。日本語の翻訳版の初版が1968年に発売され、2022年で104刷に達するロングセラー本。数式を一切使わず、言葉だけで説明しているので、中学生くらいであれば十分読破できる。統計データに騙されないために、どうすれば統計データを用いて騙すことができるかを知っておくことはいいことだと思った。


cis、『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』、KADOKAWA
7/15読み始め、7/15読了。投資業界で超有名人の作者が書いた本。こうすれば勝てるというハウツー本ではなく、これまでの人生と人生観がざっくばらんに書かれていた。投資手法を真似したいというのには役に立たないけど、デイトレードの人がどういう考えを持って行動してるかが分かって面白かった。あと高校の時点でバイトせずに200万円貯めてたり、大学で2000万円貯めてたりと、割と凄いエピソード出てきて驚いた。一番好きだったのが、「1時間後に銀座に来れる人募集」で麻雀のオフ会したら80人くらい来て、銀座なのにメガネかけてリュックの人がやたら多かったっていうエピソード。


野田、『ゲーム理論の〈裏口〉入門 ボードゲームで学ぶ戦略的思考法』、講談社
7/15読み始め、7/17読了。高校生でも十分に読めそうなブルーバックスくらいの難易度だった。ゲーム理論の教科書はゲーム理論の本質が分かるように簡略化されすぎていてプレイしても面白くないし、授業でもゲームをプレイしてみるという機会が少ないので、実際に遊ばれているボードゲームを題材にしてゲーム理論を解説しようという面白い本。本文では、カタンの開拓者たち・カルカソンヌ・インカの黄金などのボードゲームが登場していたが、これらのゲームに含まれているゲーム理論要素を指摘するくらいにとどまるというあっさりとした説明だった。ゲーム理論の本格的な本を読んで、無味乾燥だと感じたりする場合に読むといいのかなと思った。メモ代わりにこの本の巻末でおすすめされていた本をまとめておく。


- 経済学のためのゲーム理論入門:標準的な教科書
- 非協力ゲーム理論:和書の高度な本
- ゲーム理論〔第3版〕:同上
- 実験ミクロ経済学:経済学実験について
- Who Gets What: マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学
- マーケットデザイン入門:オークションとマッチングの経済学
綾辻、『人形館の殺人〈新装改訂版〉』、講談社
Stevens・Antiga・Viehmann、『PyTorch実践入門 ディープラーニングの基礎から実装へ』、マイナビ出版
6/6読み始め、7/21読了。3部構成で第一部がPytorchの基本とCNNの基本、第二部が実践的な問題を解く、第三部がデプロイの方法という内容だった。以前読んだPyTorchの入門書にはテンソルのメモリの使い方に関して記述はなかったが、この本の第一部にはそこそこのページを使って書かれていた。CNNに関しても丁寧に書かれていたので、他の薄めの和書に比べて丁寧に書かれていると思った。しかし、第二部はコードを自分で実行するのにGPUと220GBの空き容量が必要ということで、かなりハードルが高かった。自分はコードを実行することは断念し、文章を読むだけにした。評価指標に関する記述は第二部にしかないので、第一部だけ読めば十分ではないのは残念な点だった。タイポやコードの字下げが間違っている箇所が多数あったのもマイナスだった。


横浜、『サイバーセキュリティ戦記 NTTグループの取組みと精鋭たちの挑戦』、リックテレコム
7/21読み始め、7/23読了。NTTの株を積極的に買いたいと思えるほど素晴らしい内容だった。
前半はNTTにおけるサイバーセキュリティの取り組みについて、後半は社員インタビューに基づく個々の取り組みという二部構成。NTTは電話やネット回線の安定企業だからあまり成長余地はないと思ってたけど、この本を読んでいろいろな取り組みをしてるというのが分かった。


前半はNTTにおけるサイバーセキュリティの取り組みについて、後半は社員インタビューに基づく個々の取り組みという二部構成。NTTは電話やネット回線の安定企業だからあまり成長余地はないと思ってたけど、この本を読んでいろいろな取り組みをしてるというのが分かった。
星、『どんぐり民話館』、新潮社
窪田、『NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術 なぜバフェットは日本株を買うのか』、日本経済新聞出版
7/22読み始め、7/26読了。機関投資家の人の書いた本。タイトルから高配当投資に関することが書かれてるように思えるが、それとは直接的に関係なさそうな株式市場に対する著者の見解が書かれていた。そのため、凄い期待外れの本だった。それでも個人投資家ではなく機関投資家なので、三井住友の株を紹介するときに自身の所有数を明示しているのは利益相反の面でよかった。


野村アセットマネジメント、『ETF大全』、日本経済新聞出版
綾辻、『時計館の殺人 〈新装改訂版〉(上)』、講談社
7/27読み始め、7/29読了。館シリーズが遂に上下巻の分冊になってしまった。そしてページ数的にも上だけでこれまでの一冊分くらいある。上巻を読み終えた段階では起承転結の承くらいなので、この先に期待って感じ。


綾辻、『時計館の殺人 〈新装改訂版〉(下)』、講談社
7/29読み始め、7/31読了。下巻読了。今まで読んだ館シリーズの中では、一二を争う素晴らしい作品だった。11時30分には寝ようと思っていたのに、最後まで読み切ってしまい結局2時過ぎに寝ることになってしまった。


別冊宝島編集部、『株のしくじり先生 億儲けたと思ったら溶けちゃった! 失敗に学ぶ成功術』、宝島社
7/27読み始め、8/1読了。株で失敗したとされる10人の失敗談をまとめた本。株に失敗した話より、FXやオプションや先物などの高リスクな金融商品に投資した話があり、そっちの方が印象的だった。現物でやるに限るということを嚙み締めた。


馬場、『時系列分析と状態空間モデルの基礎 RとStanで学ぶ理論と実装』、プレアデス出版
5/10読み始め、8/3読了。Amazonレビューを見ると高評価だし、おすすめとしてもよくあがる本。入門書として見ると確かに高評価される理由は分かるが、個人的には全くいい本だと思えなかった。気になった点をまとめるとこんな感じです。
- 改行が多く、ブログのような書き方。空行が多いのも気になる。
- 定義が書かれていない。AR過程やMA過程の反転条件の定義は書かれているが、ARMA過程の定義は書かれていないなど。雰囲気や読者の類推で乗り切ろうとしているように感じた。
- 状態空間モデルの説明の内容が薄くて、この本だけでは分かった気にすらなれない。モデルの原理よりプログラミングができることを重視している。
星、『おみそれ社会』、新潮社
山本、『伝説の編集長が教える 会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』、東洋経済新報社
カーバー、『アセットアロケーションの最適化 ポートフォリオの構築とメンテナンスのための統合的アプローチ』、パンローリング株式会社
7/26読み始め、8/14読了。付録と用語集を含めると700ページもある分厚い本。値段もその分高くて7,800円+税。
ページ数と値段の割に内容としては微妙だった。平均分散よりも等ウェイトやリスクパリティの亜種である著者の手法がいいって言いたいんだけど、そのための説明がだらだら長い。その亜種の手法も、資産を株や債券に分け、その後国別に分け、その後株を業界に分け、以下略のように徐々に階層を作ってウェイトやリスクを割り振るって手法で目新しさがそこまでないと思った。運用の人が書いた本なのに、バックテストの結果がほとんどなくて、結論ありきで書かれてるようにも感じた。Amazonの低評価レビューの個人のブログのような内容というのに割と同意。
ページ数と値段の割に内容としては微妙だった。平均分散よりも等ウェイトやリスクパリティの亜種である著者の手法がいいって言いたいんだけど、そのための説明がだらだら長い。その亜種の手法も、資産を株や債券に分け、その後国別に分け、その後株を業界に分け、以下略のように徐々に階層を作ってウェイトやリスクを割り振るって手法で目新しさがそこまでないと思った。運用の人が書いた本なのに、バックテストの結果がほとんどなくて、結論ありきで書かれてるようにも感じた。Amazonの低評価レビューの個人のブログのような内容というのに割と同意。
菊地、『日本株を動かす 外国人投資家の思考法と投資戦略』、日本実業出版社
8/11読み始め、8/16読了。同じ作者が類書をいっぱい書いており、この本はそれらのアップデート版らしい。日本の個別銘柄を投資対象にしている本と比べると、より広い視点で日本株を俯瞰していたので、読み応えはあった。ただ、短い記事が寄せ集まったような構成になっており、読んでるその部分の内容は分かるが、全体を通しての主張が分かりにくく感じた。後半はヘッジファンドの紹介で内容が薄かったのも残念だった。
前置きの「が」が多すぎて、読みにくい文章も散見された。168ページに120文字を超える文章があり、せめて「が」を「。」に置き換えて文章を短くしろよって思った。


前置きの「が」が多すぎて、読みにくい文章も散見された。168ページに120文字を超える文章があり、せめて「が」を「。」に置き換えて文章を短くしろよって思った。
金融データ活用推進協会、『金融AI成功パターン』、日経BP
8/1読み始め、8/18読了。金融分野における機械学習の実用例が20ページ前後で12個紹介されていた。個人的に一番興味があったのが、9章のマーケット予測のところだけど、うまくいっていないようだった。それはそう。他の成功事例は金融への応用例ではあるけど、金融特有という案件ではなかった。タイトルの割に残念な内容だと感じた。


貴志、『我々は、みな孤独である』、角川春樹事務所
8/18読み始め、8/20読了。スラスラ読めたという点で『モナドの領域』よりマシだったけど、似た感じの作品だった。舞台は現代だけど、徐々にSFというかスピリチュアルっぽい要素入ってきて、最後意味不明になる感じ。この作者の本は面白かったけど、この本は微妙だった。


斎藤、『ゼロから作るDeep Learning ❹ ―強化学習編』、オライリージャパン
2/7読み始め、8/22読了。ゼロから作るDeep Learning ❸ ―フレームワーク編はPytorchのようなフレームワークを作ろうということなので、一旦飛ばして、先に強化学習をやることにした。他の強化学習の本を読んだりしてて、だいぶ放置してしまっていた。
まだ強化学習を自分の中で消化しきれてないので、現時点での評価は割と当てにならないかもしれないが、あまり分かりやすい本とは感じなかった。理由を挙げると


まだ強化学習を自分の中で消化しきれてないので、現時点での評価は割と当てにならないかもしれないが、あまり分かりやすい本とは感じなかった。理由を挙げると
- ニューラルネットが登場する前半部分は他の強化学習の本に比べて分かりやすく書かれている。しかし、後半部分がかなり駆け足。
- 「ゼロから作る」とタイトルにあるけど、他のシリーズ本に比べると「作る」というほどコードの説明をしてない。
- 第3巻で作成したDeZeroというパッケージが用いられている。PytorchやTensorflowの自作版だけど、普通に組むならPytorchなどの広く普及している方を使うはずなので、本ではPytorchなどを優先して欲しかった。一応、Pytorchで書かれたコードはGithubで公開されている。
- gymというパッケージを用いているけど、それを動かすためにはPython3.5くらいの環境にしないといけない。
ギュンター、『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』、日経BP
8/21読み始め、8/24読了。原著は1985年と割と古いのに、行動経済学っぽい話が含まれているなど現代でも通用する内容ばかりだった。少し気になったのは、モーメンタム戦略などのいくつかのアノマリーは確かめられているので、いくつかの点は学術的には否定されている。
絶対に「投資」とは書かなくて「投機」と書いていることは少し変わってる本だと思った。


絶対に「投資」とは書かなくて「投機」と書いていることは少し変わってる本だと思った。
佐藤、『Ank: a mirroring ape』、講談社
8/20読み始め、8/27読了。大作ではあるけど、面白いかと言われると普通だったという感想。舞台が京都だし、京都大学などの固有名詞も改変せずに出てくるので、いろいろとイメージしやすかったのはよかった。


ジョンソン、『チーズはどこへ消えた?』、扶桑社
8/27読み始め、8/28読了。90ページにも満たない凄く薄い本。2匹のネズミと2人の小人の登場人物たちが、チーズを発見するところから始まる物語。チーズを食べ尽くした後にそれぞれがどう行動してどういう結果になったかを物語ることで、読者に「変化する環境」でどのように行動したらよいか、どのような気持ちであればよいかを考えさせる本。読んでみて、おすすめされる理由がよく分かった。


苅谷、『知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ』、講談社
8/27読み始め、9/3読了。大学一回生向けにいい本だった。4章構成になっていて、第1、2章が批判的に文章を読み書きする技術、第3章が問いの立て方、第4章が多視点からの物事の見方(複眼視点)について書かれている。大学に入ると、本や論文を読むときに行間を読めとか批判的に読めとよく言われるけど、じゃあ具体的にそのような指導があるかと言われると基本的にない。しかし、それができないと新聞や本に書かれていることを鵜呑みにしてしまい、著者の偏った視点しか分からないことに陥る可能性もある。第1、2章では具体例を通じて、批判的に読む方法を例示し、具体的にどういうことを考えればいいかが列挙されていた。
第3章は問いの立て方について。大学のレポートを書くとき、日本の大学だと本やネットの記事を要約したようなレポートを提出する人が多いらしい。そうならないようにするために、問いの立て方や議論の展開の仕方を説明していた。自分も要約のようなレポートを提出してた気がするので、こういうことを大学で教えてほしかったと思った。第4章は複眼視点についての話だったけど、具体例が多くて、自分としては一般論として理解できなくて残念だった。


第3章は問いの立て方について。大学のレポートを書くとき、日本の大学だと本やネットの記事を要約したようなレポートを提出する人が多いらしい。そうならないようにするために、問いの立て方や議論の展開の仕方を説明していた。自分も要約のようなレポートを提出してた気がするので、こういうことを大学で教えてほしかったと思った。第4章は複眼視点についての話だったけど、具体例が多くて、自分としては一般論として理解できなくて残念だった。
岡野原、『大規模言語モデルは新たな知能か ChatGPTが変えた世界』、岩波書店
9/4読み始め、9/5読了。大規模言語モデルに関する数式を用いない解説書。機械学習の教科書や論文はアルゴリズムしか書いてなくて、どういう意図があってそういうアルゴリズム作ったのか分からないこと多いけど、この本には大規模言語モデルで使われている技術の勘所について書かれていて、気持ちが分かった気になれた。パラメーター数が多くなればなるほど、機械学習モデルは悪くなるという通説があるのに、それに反して大規模言語モデルではパラメーター数を多すればするほど精度がよくなるというのも書かれててよかった。


児玉、『株式投資2年生の教科書』、Gakken
9/4読み始め、9/5読了。相場の暴落時に増配株や割安な株に投資しよう、という主張の本。暴落時の判定についての目安はちゃんと指標を使って書かれてるけど、個別銘柄の選び方については説明が少ないと感じた。


東京大学教養学部統計学教室、『統計学入門』、東京大学出版会
7/8読み始め、9/6読了。以前読んだことあるけど、統計検定取得のために再読。以前読んだときは流し読みした感じなので今回は丁寧に読もうと思ったけど、後半流し読みみたいな感じになってしまった。確率や統計の本としてよくおすすめされる本で、おすすめされる理由を考えてみると


- 昔は選択肢が少なかった
- 東大文系の1年生でも理解できる程度の前提知識しか要求しない
- 例やプログラミング関連の記述が古い
- レイアウトが見づらい
- 確率論に関する曖昧な記述がある
綾辻、『暗黒館の殺人(一)』、講談社
ジョンソン、『『迷路の外には何がある?』 『チーズはどこへ消えた?』その後の物語』、扶桑社
藤原、『あやしい投資話に乗ってみた』、彩図社
9/10読み始め、9/11読了。あやしい投資として、未公開株式、IPO、和牛オーナー、海外ファンド、高金利銀行、FX、先物を試してみて、そのまとめという内容。IPO、FX、先物に関してはあやしくはないけど、IPO以外はリスクが高くて証拠金管理をしっかりしないといけないだけだと思った。それ以外は詐欺に近かったり、元本全損しててすごい危ないことやってるなって思った。自分なら絶対にやらないことばかりだった。


國宗、『日経平均トレーディング入門〈全面改訂版〉』、中央経済社
9/9読み始め、9/17読了。ちょっとタイトル詐欺に感じた。入門と書かれてるけど、株入門のようなタイトルの初心者向けの本とは全然違う。例えば、チャートの図が一つもない。そのため、なんか思った本と違うという印象だった。
全部で216ページあって、最初の80ページは日経平均の歴史や算出方法について。著者個人の日経平均に対する意見という名の悪口がめっちゃ書かれてる。確かに、日経平均の定義はあやふやだから算出方法を適当に変えるだけで、数値いろいろいじれるとは思った。残りの120ページくらいが、日経平均先物の取引に挑む態度について。実際に取引したことない自分は消化できない内容だった。


全部で216ページあって、最初の80ページは日経平均の歴史や算出方法について。著者個人の日経平均に対する意見という名の悪口がめっちゃ書かれてる。確かに、日経平均の定義はあやふやだから算出方法を適当に変えるだけで、数値いろいろいじれるとは思った。残りの120ページくらいが、日経平均先物の取引に挑む態度について。実際に取引したことない自分は消化できない内容だった。
綾辻、『贈る物語 Mystery』、光文社
ジョンソン、『頂きはどこにある?』、扶桑社
綾辻、『暗黒館の殺人(二)』、講談社
綾辻、『暗黒館の殺人(三)』、講談社
水島、『女子の人間関係』、サンクチュアリ出版
綾辻、『暗黒館の殺人(四)』、講談社
男の婚活研究会、『はじめての男の婚活マニュアル』、秀和システム
9/27読み始め、9/27読了。
永松、『人は話し方が9割』、すばる舎
9/25読み始め、9/28読了。続編の「人は聞き方が9割」の方は先に読んでたので、こっちも読んでみた。被ってる内容あったので、レイアウトをもう少し調整したらページ数変わらずに一冊にまとめれたと思う。
高橋、『婚活戦略 商品化する男女と市場の力学』、 中央経済社
9/28読み始め、9/29読了。著者の婚活体験のみを基にして書かれた研究書。一応科研費の助成を受けた研究成果らしい。自身の体験のみに基づいているので、普遍性や一般性に欠けている可能性も高いけど、婚活女性の振る舞いや婚活市場の洞察に対しては的を得ていると思った。


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