3月・4月にarXivに投稿された論文で気になったものをまとめていきます。

CFT duals of three-dimensional de Sitter gravity

by Yasuaki Hikida, Tatsuma Nishioka, Tadashi Takayanagi, Yusuke Taki

概略:

dS_3/CFT_2を提案したレターのフルペーパー。

Holographic Local Operator Quenches in BCFTs

by Taishi Kawamoto, Takato Mori, Yu-ki Suzuki, Tadashi Takayanagi, Tomonori Ugajin

概略:

2年くらい前に似たようなこと考えてたなぁ。。。

A universal feature of charged entanglement entropy

by Pablo Bueno, Pablo A. Cano, Ángel Murcia, Alberto Rivadulla Sánchez

概略:

PRL投稿用論文。エンタングルメント・エントロピーにチャージを加えて一般化した量のケミカルポテンシャルの2次補正がuniversalだと主張している。

Snowmass white paper: Quantum information in quantum field theory and quantum gravity

by Thomas Faulkner, Thomas Hartman, Matthew Headrick, Mukund Rangamani, Brian Swingle

概略:

Snowmass white paperのエンタングルメント関連。内容としては、その分野の文献をまとめてるだけなので、文献を調べるのには役に立つかも。ほとんど数式書いてないので、これで分野を概観するのには適していない。

Snowmass White Paper: The Cosmological Bootstrap

by Daniel Baumann, Daniel Green, Austin Joyce, Enrico Pajer, Guilherme L. Pimentel, Charlotte Sleight, Massimo Taronna

概略:

Snowmass white paperの一つ。このレビューではcosmological bootstrapを考える動機や主な結果、将来への展望などが、かなり分かりやすく・非専門家向けに書かれている。特に最後の将来への展望は、cosmological bootstrapやってる人の主な動機なんかが分かってよかった。

dS2 as excitation of AdS2

by Florian Ecker, Daniel Grumiller, Robert McNees

概略:

2D dilaton gravityで特殊なポテンシャルを持つ模型を調べた論文。ポテンシャルの形によって、いろいろな時空になるみたい。

Holography and the KKLT Scenario

by Severin Lüst, Cumrun Vafa, Max Wiesner, Kai Xu

概略:

弦理論でde Sitter解を構成していると言われるKKLTという手法は、AdS/CFTを用いると、間違っていると主張している論文。