2022年1月・2月の気になった論文
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
1月・2月にarXivに投稿された論文で気になったものをまとめた。
2201.00931
Entropy Constraint on Effective Field Theory
by Qing-Hong Cao, Daiki Ueda
概略:
PRL投稿用っぽい論文。UVの理論のthermal stateと(UVの理論に現れる重い自由度を積分して得られる)IR理論のthermal stateのrelative entropyの正定値性を用いて、IR理論に現れる高次の演算子の係数(Wilson係数)が正であることを示した論文。これまでの計算では、かなり難しい計算をしないといけないが、この方法では比較的簡単に導出できるので、凄い。
(2022/5/21追記)文献紹介するつもりで、読み直した結果、間違ってるという認識になった。
(2022/5/21追記)文献紹介するつもりで、読み直した結果、間違ってるという認識になった。
2201.11730
The Page Curve for Reflected Entropy
by Chris Akers, Thomas Faulkner, Simon Lin, Pratik Rath
概略:
JT重力にend-of-the braneがある模型でreflected entropyのisland公式を調べた論文。イントロだけ読んだ。
2201.13310
Lectures on entanglement in quantum field theory
by Horacio Casini, Marina Huerta
概略:
彼らが行った講義の講義録。だいたい、彼らのグループが行った研究のまとめみたいな感じ。特に、relative entropyのpositivityを用いて、エネルギー条件や単調定理の証明や、代数なんかについて書いてる。
2202.04701
Weyl Covariance and the Energy Momentum Tensors of Higher-Derivative Free Conformal Field Theories
by Andreas Stergiou, Gian Paolo Vacca, Omar Zanusso
概略:
non-unitaryな理論であるhigher-derivativeな運動項を持つ自由スカラー場のストレステンソルについて調べた論文。
2202.09180
Conformal Surface Defects in Maxwell Theory are Trivial
by Christopher P. Herzog, Abhay Shrestha
概略:
Free scalarがDCFTとなるboundary conditionを分類した論文があって、この論文はそれと同じことをmixed dimensional QED (4d QEDに2dの物質場が結合した系)で行っている。2dのdefectのみを考えている理由は、tensorの構造が楽だかららしい。
2202.10684
Holographic Complexity in dSd+1
by Eivind Jørstad, Robert C. Myers, Shan-Ming Ruan
概略:
Susskindが最近提案したdS/CFTの模型でholographic complexityを調べた論文。個人的には凄く微妙に感じる。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿